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デノミネーションとハイパーインフレーションとは何かを簡単に解説

政治・経済系のニュース番組などを視聴していると、「デノミネーション」という言葉が、極たまにですが使用されることがあります。今日は、そのデノミネーションについて軽く解説した後、ついでに「ハイパーインフレーション」についても解説してみようと思います。

専門的に詳しく解説するわけではないので、知っている方は読み飛ばしてください。デノミネーションやハイパーインフレーションという言葉を初めて聞いたという方は、少しは読む価値がある記事だと思うので読んで頂けると嬉しいです。

※内容に誤りがあれば、コメント等で教えて頂けると助かります。

デノミネーションとは通貨の単位を変更すること

一万円札の束

「デノミネーション」とは、本来は通貨の単位の呼称ですが、一般的に「デノミネーション」と言えば、通貨の単位を変更することをいいます。

もう少し詳しく説明すると、インフレーションが急激に加速すること(ハイパーインフレーション)で、金額表示(桁数)が大きくなったときに、通貨の単位を切り下げることを「デノミネーション」といいます。

ここ最近(20年くらいかな)で、デノミネーションを行った国にトルコやルーマニア、ベネズエラなどがあり、有名なのはジンバブエですかね。

ジンバブエは、2008~2009年に2回のデノミネーションを行い、1回目は100億分の1に、2回目は1兆分の1に通貨の単位を切り下げましたからね。「これぞハイパーインフレーション」というような凄まじいインフレです。結局、ジンバブエが行ったデノミは成功せずに、自国通貨を放棄する結果となっています。

ちなみに、デノミネーションを行う理由にハイパーインフレーションが挙げられますが、ハイパーインフレーションについての定義等を書いて終わりにしようと思います。

ハイパーインフレーションとはインフレ率が毎月50%超の状態

「ハイパーインフレーション」とは、インフレ率が毎月50%を超える状態(1年で物価が130倍になる計算)をいいます。また、国際会計基準の定めでは、3年間で累積100%以上物価が上昇する状態をいいます。

ハイパーインフレーションに陥った国で有名なのはジンバブエですが、最近ではベネズエラでもハイパーインフレが起こっており、注目されています。何しろ、2018年は約170万%で、2019年は鈍化こそしましたが約7,000%という、とんでもないインフレ率でしたからね。

興味のある方は、ハイパーインフレーションに陥った国がどのような惨状になっているのか調べてみることをおすすめします。日本がどれだけ恵まれた国なのか分かると思います。

日本では、少しでも物価が上昇すると「ハイパーインフレだ」と叫ぶ人達がいますが、その人達にハイパーインフレーションの定義を聞いてみるのも一興かも知れませんね。大きな声で不安を煽るだけの人達がいなくなることを願っています。

デノミとハイパーインフレのまとめ

最後に、デノミネーションとハイパーインフレーションについて、簡単にまとめておさらいをしてから終わりにしようと思います。

  • 「デノミネーション」とは、通貨の単位を変更すること。
  • 「ハイパーインフレーション」とは、インフレ率が毎月50%を超える状態又は、3年間で累積100%以上物価が上昇する状態(国際会計基準)のこと。

デノミネーション、ハイパーインフレーションについてのまとめはこれくらいにしておきます。また、暇なときにでも政治・経済で使いそうな用語を簡単に解説する記事を書こうと思います。それではまた。

最後に関連記事のリンクを貼っておきますので、併せて読んで頂けると嬉しいです。

▶スタグフレーションについて「スタグフレーションとは何かを簡単に解説」で簡単に解説しています。

▶インフレーションとデフレーションについて「インフレーションとデフレーションとは何かを簡単に解説」で簡単に解説しています。

▶リフレーションとリセッションについて「リフレーションとリセッションとは何かを簡単に解説」で簡単に解説しています。