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FX | 1分足のボリンジャーバンドを使用した順張りのスキャルピング手法

記事内容更新日:2024年1月4日

私は、FXの短期トレード(スキャルピング・デイトレード)で色々なトレード手法を試していたのですが、今回は実際にトレードで使用して、ある程度の成績を残すことができたスキャルピング手法を紹介したいと思います。

このスキャルピング手法は独自の手法ではなく、比較的有名で単純な手法に自分なりのルールを加えただけのものなので、あまり期待しないでくださいね。

今回紹介するスキャルピング手法は、1分足のボリンジャーバンドを使用してトレードをします。トレードの手法名は勝手に「1分足ボリバン順張りスキャル」と名付けました。

1分足だと値動きに翻弄されてしまいがちですが、事前にルールを決めておき、そのルール通りにトレードをすることができれば、値動きに翻弄されることも少なくなるので、1分足でのトレードが苦手だという方は、今回紹介するトレード手法を試してみてはいかがでしょうか。

ちなみに、私はこのトレード手法を主にドル円で300回くらい試しましたが、勝率は65%くらいで利益は少しだけという感じです。元々、スキャルピングやデイトレードでは負け組なので、今回紹介する「1分足ボリバン順張りスキャル」は利益が出ているだけでも使えるスキャルピング手法なのかも知れません。

シンプルなトレードルール

一般的に知られている1分足のボリンジャーバンドを使用した順張りのスキャルピング手法のトレードルールはとてもシンプルなものです。

おそらく、これから貼り付けるチャートを見ただけで、FXのトレード経験者なら何がしたいか分かるくらいシンプルなトレードルールです。

そのシンプルなトレードルールに、少しだけ独自に考えたルールを追加して「1分足ボリバン順張りスキャル」と名付けたのが、これから紹介するFXのスキャルピング手法です。

ロングのエントリー・エグジットルール

まずは、ドル円の1分足にボリンジャーバンド(±3σ)を表示させたチャートを貼っておきます。

1分足のボリンジャーバンドを使用した順張りスキャルピング手法のチャート(ロングの場合)

(画像元:マネーパートナーズ 以下同じ)

「1分足ボリバン順張りスキャル」のロングの場合のトレードルールは次のとおりです(3つ目のルールは私が独自に追加したルールです)。

まずは、ロングでエントリーする場合のルールを書きます。

  1. レートが21MA(黄色の移動平均線)を上抜けしている
  2. 21MAの傾きが上向きになっている
  3. レートが75MA(水色の移動平均線)の上で推移している

この3つがエントリーする際の確認事項です。3つ目は独自に追加したものなので、無視してくれてもかまいません。相場の方向性を確認するために75MAを表示させただけです。ただ、75MAのおかげで確実性は上がったと思います。

次に、ロングでエグジット(利確又は損切り)する場合のルールを書きます。

  1. ローソク足の終値が21MAをしっかりと下回ったとき(損切り)
  2. 21MAの傾きが下向きになったとき(損切り)
  3. ボリンジャーバンドがエクスパンションした後に、レートが+3σにタッチしたとき(利確)

この3つがエグジットする際のルールです。どれかひとつでも当てはまれば機械的にエグジットするようにします。

一般的には、+2σにレートがタッチしたときに利確とする方が多いようですが、1分足のボリンジャーバンドだと、すぐに+2σにタッチしてしまうので、私は+3σとしています。それでも、すぐにタッチしてしまうことが多いですが。

(注意:チャート画像では、エントリー直後に+3σにタッチしていますが、バンドがエクスパンションしていないと判断して、エグジットは見送っています。)

ロングの場合の「1分足ボリバン順張りスキャル」のエントリーからエグジットまでのルールはこんな感じです。次にショートの場合も書きますね。

ショートのエントリー・エグジットルール

先ほどと同じように、ドル円の1分足のボリンジャーバンド(±3σ)を表示させたチャートを貼っておきます。

1分足のボリンジャーバンドを使用した順張りスキャルピング手法のチャート(ショートの場合)

ショートでのエントリーとエグジットは、ロングの場合をひっくりかえしたものなので説明は必要ないかと思いますが、いちおう説明しておきます。

まずは、ショートでエントリーする場合のルールを書きます。

  1. レートが21MA(黄色の移動平均線)を下抜けしている
  2. 21MAの傾きが下向きになっている
  3. レートが75MA(水色の移動平均線)の下で推移している

この3つがショートでエントリーする際の確認事項です。3つ目は独自に追加したものなので、無視してくれてもかまいません。75MAはロングの場合と同じように相場の方向性を確認しておきたいので表示させているだけです。

次に、ショートでエグジット(利確又は損切り)する場合のルールを書きます。

  1. ローソク足の終値が21MAをしっかりと上回ったとき(損切り)
  2. 21MAの傾きが上向きになったとき(損切り)
  3. ボリンジャーバンドがエクスパンションした後に、レートが-3σにタッチしたとき(利確)

この3つがショートでエグジットする際のルールです。どれかひとつでも当てはまれば機械的にエグジットするようにします。

ショートの場合でも、ロングの場合と同じようにボリンジャーバンドの-2σにタッチしたときではなく、-3σにタッチしたときに利確としています。

(注意:チャート画像では、エントリーして数分後に-3σにタッチしていますが、バンドがエクスパンションしていないと判断して、エグジットは見送っています。)

ショートの場合の「1分足ボリバン順張りスキャル」のエントリーからエグジットまでのルールはこんな感じです。ロングの場合をひっくり返しただけなので、分かりやすいと思います。

機械的にトレードを繰り返すことが重要

「1分足ボリバン順張りスキャル」のエントリーからエグジットまでのルールは、とてもシンプルなので、簡単にできそうな気がしてしまいますが、重要なのはメンタルで、これが整っていないと、すぐにトレードルールを破ってしまい、結局はトータルでボロ負けしてしまうということが起こります。

メンタルが原因で負けてしまわないように、事前に設定したルールを破らずに機械的に淡々とトレードを繰り返していくことが重要だと思っています。それができれば「1分足ボリバン順張りスキャル」で、ある程度は稼ぐことができるのではないかと考えています(私がそうだったというだけですが笑)。

1分足ボリバン順張りスキャル手法が、どのような相場・時間帯・通貨ペアで通用するのか、はっきりとは分かりませんが、ニューヨーク時間にドル円で300回以上検証して、負け組トレーダーでも、ある程度は勝つことができたので、いつか他の時間帯や通貨ペアでも検証してみたいと思っています。

個人的には、ボラティリティがあまりに低いと1分足ボリバン順張りスキャル手法は上手くいかないことが多いと考えています。ボラティリティが高いときの方が調子が良かったですね。まぁ、これはスキャルピング全般に言えることだと思いますが。

ドル円以外で「1分足ボリバン順張りスキャル」を試すなら、やはり、候補はメジャー通貨の中から選ぶことになると思います。ユーロドル・ポンドドル・ポンド円・ユーロ円あたりで、いつか検証してみるつもりです。

5分足で方向性を確認すると勝率がアップするかも

これは「1分足ボリバン順張りスキャル」の正式なトレードルールではないのですが、エントリーする前に5分足(15分足でもOK)で方向性を確認しておくと勝率がアップするのではないかと考えています。

要は、5分足のトレンドが上方向のときは「1分足ボリバン順張りスキャル」のロングのエントリールールが成立するのを待ち、5分足のトレンドが下方向のときは「1分足ボリバン順張りスキャル」のショートのエントリールールが成立するのを待つということです。

このように相場の方向性を確認することで、より順張り感が増して自信を持ってエントリーできるのですが、5分足を気にしてしまうとエントリーの回数がグッと減ってしまうのが欠点ですね。

「1分足ボリバン順張りスキャル」では、大きな値幅を狙うことはできませんから、エントリー回数が減ってしまうと厳しいですね。まぁ、ロットを大きくしてトレードができる方にとっては、エントリーの回数が減っても問題はないのかも知れませんが。

基本的には5分足のことはそこまで気にせずに、1分足だけをみてどんどんエントリーしていくのが良いとは思います。相場の方向性に関しては、1分足の75MAで確認すればいいわけですから。

FXに「何が正解か」なんてのはありませんから、自分のトレードスタイルに合ったトレードルールを設けて、淡々とトレードを繰り返していくのが一番ですよね。

1分足ボリバン順張りスキャル手法のあとがき

今回紹介した「1分足ボリバン順張りスキャル」は、以前運営していたブログでも紹介したトレード手法ですが、意外と評判が良かったので、当ブログでも掲載することにしました。

1分足ボリバン順張りスキャル手法に興味のあるスキャルパーは、一度試してみてはいかがでしょうか(ただし、この手法は勝つことを保証するものではありませんので、トレードは自己責任でお願いします)。今回紹介した手法をそのまま真似るのではなく、独自のルールを追加してトレードをしてみるのも面白いかと思います。

私は「1分足ボリバン順張りスキャル」以外にも、過去にいくつかのトレード手法を試している(順張り手法だけでなく逆張り手法もある)ので、暇なときにでも当ブログで検証したトレード手法を紹介してみたいと思っています。それではまた。

最後に関連記事のリンクを貼っておきますので、併せて読んで頂けると嬉しいです。

▶FXのスキャルピングに15分足チャートを使う理由を「FXのスキャルピングに15分足チャートを使うトレーダーは少数派?」に書いています。今回紹介したような決まったトレード手法を使わない場合は、基本的に15分足のチャートを眺めながらトレードをしています(現在は資格試験挑戦のためFXはお休み中です)。