どうも。当ブログを管理運営する「ななし」です。「一生勉強」をモットーに法律系の国家資格を独学で勉強しています。今日は、FXに関することでずっと気になっていたことがあるので、ブログに書いてみることにしました。
記事のタイトルには「詐欺的」と書いてありますが、これは個人の感想なので人によって受ける印象は違うと思います(厳密には詐欺ではありませんし)。なので、読者の方は記事を読んで「詐欺的とは思わん」とか言って怒らないでくださいね。
FXの合計獲得pipsの計算方法について
皆さんは、FXでその日に獲得したpipsの計算ってどのようにしていますか?
おそらく「ドル円を10,000通貨でトレードして10pipsを1回獲得したから、今日の獲得した合計pipsは10pips。」という感じで計算していると思うんです。私もこんな感じで計算しています(その日のトレードが複数回なら、それぞれのトレードで獲得したpipsを合計。)。
では、上記と同じ通貨量10,000通貨でエントリーするときに、同じエントリーポイントで10,000通貨を5,000通貨ずつ2回に分けてエントリーした場合の合計獲得pipsってどのように計算していますか?
私の場合は、10,000通貨を分けずにエントリーした場合と同じで10pipsと計算しますが、私の計算方法とは違う人が意外といるんですよ。人によっては、獲得した合計pipsは20pipsになるんです。個人的には「は?なんで?」という感じです。
人によっては、1回目の5,000通貨で10pips、2回目の5,000通貨で10pips獲得したと考えて合計20pips獲得と計算してしまうんですね。私の計算方法と、どちらが正しいのかは分からないので、なんとも言えませんが、この20pips獲得と計算してしまう方法、少し詐欺っぽく感じてしまいませんか?
この計算方法をセーフにしてしまうと、仮に10,000通貨を1,000通貨ずつ10回に分けてエントリー(10回連続でボタンを押す)したら、10pipsプラス方向に動いただけで100pips獲得したことになってしまいます。
こんな計算方法で「今日は100pips獲得!」とか「月間10,000pips達成!」などとブログや動画等で報告(FX系のアフィリエイトの場合は宣伝)されても、なんだかモヤモヤした気持ちになってしまいませんか? 私はモヤモヤした気持ちになってしまうんですよ。詐欺にでもあったような気持ちに。
ブログ記事や動画のタイトルだけ読むと、「1日100pips以上を毎日のように獲得していてすごいトレーダーがいるものだなぁ」と思うのですが、その中身を確認すると先ほどのような計算方法で獲得pipsを算出していてガッカリしてしまうんですよね。
「別々の通貨ペアを同時に5,000通貨ずつエントリーして10pipsプラス方向に動いたから合計20pips獲得」というのなら、まだ分かるんですけどね。
私の合計獲得pipsの計算方法(ナンピン時)
私は、逆張りナンピン手法等を使用してスキャルピングやデイトレードをしているので、合計獲得pipsの計算方法次第で、驚くほど合計獲得pipsを水増しできてしまう場合があります。
私のトレードは毎回のように小ロットでナンピンを繰り返しているので、そのポジションがすべてプラスになった場合は、先ほどの詐欺的な計算方法で獲得pipsを計算すると、実際は10~20pips獲得しただけなのに、100pips以上獲得したことになってしまうんです。
なので、私はナンピンした場合は、いつも平均取得単価を基準にして、そこから何pipsレートが動いたかで合計獲得pipsを計算しています。これが普通ですよね? 違うのかな?
別に説明は要らないと思いますが、分かりやすいようにドル円を使って具体的に私の合計獲得pipsの計算方法を説明してみます。
ドル円をロングでエントリー(ワンショット10,000通貨)した後、4回ナンピンして最初にエントリーしたポイントまでレートが戻ったのですべてエグジットした場合の獲得pipsの計算方法です。
- ドル円を110.50円でロングのエントリー
- ドル円を110.40円で1回目のナンピン
- ドル円を110.30円で2回目のナンピン
- ドル円を110.20円で3回目のナンピン
- ドル円を110.10円で4回目のナンピン
- ドル円を110.50円ですべてエグジット
私は短期トレードの場合、いつもこんな感じでトレードをしています。そして、私はいつも平均取得単価を計算します。今回の平均取得単価は110.30円(50,000通貨保有)です。その後、この平均取得単価110.30円とエグジットしたレート110.50円を比べて20pipsの獲得と計算しています。
ですが、先ほどの詐欺的な計算方法で計算すると、なんと合計獲得pipsは100pipsとなってしまいます。正直、この計算方法で「今日も100pips獲得」と言われても真顔で見つめるしかないですね。
FX系の情報商材を購入する際には注意が必要
今日は、FXでの合計獲得pipsの計算方法について、どうしても気になったのでブログに書いてみました。どちらが一般的な計算方法なのかは知りませんが、自分と違う計算方法があるとは思っていなかったので少しだけ驚いてしまった記憶があります。
今回紹介した詐欺的な計算方法をまったく悪気なく採用している方もいると思いますし、「どこが詐欺やねん。お前の計算方法が間違ってるだけや。」とお怒りの方もいるかも知れません(笑)。
ただ、読者の方にはFX系のブログや動画(特にアフィリエイトで商材を宣伝しているもの)を見る際に合計獲得pipsだけではなく、その計算方法についても確認するようにしてほしい、とこれだけは言っておこうと思います。今回紹介した詐欺的な計算方法を利用して、合計獲得pipsを水増ししている自称億トレやアフィリエイターがたまにいるので。
正直、単純に枚数を増やして利益も獲得pipsも通常より増えるのは、そこまで違和感はないんですよ。私が違和感を覚えるのは、枚数は増えていないのに、分割して(例えば10分の1ずつ)エントリーすることで、利益は同じなのに獲得pipsが10倍になってしまうことです。
極端な話ですが、この詐欺的な計算方法だと「1日1,000pips獲得する凄腕トレーダー」を誕生させることも可能です。エントリーを100分割して10pipsプラス方向に動いたら決済すれば良いのですから。
そして、「1日1,000pips獲得する凄腕トレーダー」を謳い文句にFX初心者を騙すことも可能なので、謳い文句だけでなくpipsの計算方法も調べよう、というような意図でこの記事を書いてみました。
こういった詐欺的な計算方法で凄腕トレーダーを装い、海外FX業者の口座開設の勧誘やFX系情報商材の販売をされている方もいるので、FX初心者は騙されないようにしましょうね。
繰り返しになりますが、先ほどから「詐欺的」と書いていますが、私がそう感じるだけなので、今回紹介した計算方法で計算している方は怒らないでくださいね。悪意なくこの計算方法をしている方に文句があるわけではありませんからね。あくまで、商材等を購入する際の注意喚起として書いただけです。
それに、今回紹介した合計獲得pipsの計算方法は、嘘をついているわけではないので詐欺ではありません。ただの計算方法の違いでしかないのですから。
それではまた。
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