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ドルペッグ制と通貨バスケット制とは何かを簡単に解説

前回、固定相場制について解説した際に、「ドルペッグ制」と「通貨バスケット制」について、後日軽く解説するとお話したので、忘れないうちに書いておきます。

政治・経済系のニュース番組などを視聴していると、「ドルペッグ制」とか「通貨バスケット制」という言葉が極たまに使用されることがあります。そこまで頻繁に使用される用語ではないのですが、自分の復習のためにも記事として残しておこうと思います。

専門的に詳しく解説するわけではないので、ドルペッグ制や通貨バスケット制という言葉を初めて聞いたという方に読んで頂けると嬉しいです。

※内容に誤りがあれば、コメント等で教えて頂けると助かります。

ドルペッグ制とはドルと連動させること

香港ドル紙幣

「ドルペッグ制」とは、固定相場制を導入している国の為替レートとドルを連動(ペッグ)させ、自国の為替レートとドルの為替レートを一定に保つ方法のことをいいます。

米ドルと連動させることで、自国通貨の為替変動リスクを抑え、収益を安定させることができますが、金融政策などもアメリカと同じように行わなければならず、自国の経済実態とかけ離れた政策を行わないといけない場合があります。2020年現在、香港ドルなどがこのドルペッグ制を採用しています。

ちなみに、連動させる通貨がドルであれば、「ドルペッグ制」と言いますが、ドル以外の通貨と連動させる場合、例えばユーロと連動(ペッグ)させる場合は「ユーロペッグ制」と言います。2020年現在、デンマーククローネなどがこのユーロペッグ制を採用しています。

通貨バスケット制とは複数の通貨と連動させること

「通貨バスケット制」とは、固定相場制を導入している国の為替レートを決める際に、複数の貿易相手国の通貨を一定の割合で組み合わせたものに連動させる方法のことを言います。

通貨バスケット制は、複数の通貨で構成されているので、ひとつの通貨が急激に変動しても影響が緩和されて、為替相場が安定しやすくなります。複数の通貨の構成は、自国の貿易比率などを基準に決定し、2020年現在、シンガポールやマレーシアなどが、この通貨バスケット制を採用しています。

ドルペッグ制と通貨バスケット制のまとめ

最後に、ドルペッグ制と通貨バスケット制について、簡単にまとめておさらいをしてから終わりにしようと思います。

  • 「ドルペッグ制」とは、自国の為替レートとドルを連動させることで、ドルとのレートを一定に保つ方法のこと。
  • 「通貨バスケット制」とは、自国の為替レートを決める際に、複数の貿易相手国の通貨を一定の割合で組み合わせたものに連動させる方法のこと。

ドルペッグ制、通貨バスケット制についてのまとめはこれくらいにしておきます。また、暇なときにでも政治・経済(株式投資・FXを含む)で使いそうな用語を簡単に解説する記事を書こうと思います。それではまた。

最後に関連記事のリンクを貼っておきますので、併せて読んで頂けると嬉しいです。

▶変動相場制と固定相場制の違いについて「変動相場制と固定相場制とは何かを簡単に解説」で簡単に解説しています。今回の記事と併せて読んでみてください。

▶中央銀行の役割や金融政策について「中央銀行の役割や金融政策とは何かを簡単に解説」で簡単に解説しています。

▶FX(外国為替証拠金取引)について「FX(外国為替証拠金取引)とは何かを簡単に解説」で簡単に解説しています。これからFXを始めようと考えている方に読んでもらいたいです。