10代の頃に書いた詩(ポエムノート)の中から『何をしたいのかと聞かれたら』と『白黒』と『旅人』の3編を選んで投稿した後に、初老になってから読み返した感想を書いてみようと思います。
ポエムノートに書かれた若かりし頃の痛いポエムをブログに投稿するという苦行を最後までやり遂げたいと思っていますので、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。
『何をしたいのかと聞かれたら』自作詩5編目
どこへいくのかと聞かれたら
私は沈黙するしかないだろう
何をしたのかと聞かれたら
私はうつむくしかないだろう
何をしたいのかと聞かれたら
今ははにかむしかないだろう
『白黒』自作詩6編目
白は少しでも汚れると
目立ってしまって損だな
黒はどんなに汚れても
たいして目立たないから得だな
人の心もきっと似ているんだろうな
心の綺麗な人が少しでも汚れると
大切な人から「変わったね」なんて
言われたりするんだろうな
心の汚い人がどんなに汚れても
大切な人から「変わったね」なんて
言われることはないんだろうな
本当はどっちが得なのかな
本当はどっちが幸せ者なのかな
白と黒どっちでも良いけれど
僕は白がいいな
黒は楽そうだけど白がいいな
そもそも黒には
大切な人なんていそうにないから
こんなくだらないことを
近所に住み着いて間もない
薄汚れた白猫を見ながら考えていた
『旅人』自作詩7編目
「本当の自分を探している」と
友人が気持ちよさげな顔で言った
「本当の自分なんて探しても
見つかるわけないやんか」と
僕がつまらなそうに言うと
僕をつまらなそうに見つめながら
「本当の自分を探している」と
友人がまた言った
僕は何も言わずに
ひなたぼっこをしている
腰の曲がった老人を見ていた
自作詩を読み返した感想
まずは、『何をしたいのかと聞かれたら』を初老になってから読み返した感想を書いてみようと思います。
これは、おそらく自分の本当にしたいことが現実とかけ離れていて、もどかしい気持ちを詩に書いたのだろうと思います。16歳の頃ですから、色々と悩むんでしょうねぇ。
次は、『白黒』を初老になって読み返した感想を書いてみますね。
こんな詩を書いたことは完全に忘れていたのですが、この時期はボーっとしながら、ぼんやりと色々なことを考えるのが好きだったんでしょうね。
近所に住み着いた白猫のことは、今でもはっきりと覚えています。隠れて餌をあげたりしていたんですよね(笑)。私に懐いてくれていたのですが、縄張り争いに負けたのか、いつの間にかいなくなってしまい寂しかったんですよね。
最後に、『旅人』を初老になって読み返した感想を書いてみます。
この詩は、14歳の頃に書いた詩なので、ポエムノートの中でも序盤に書いてある詩ですね。きっと高校進学のことなんかで、色々と悩んでいた時期なのかも知れないですね。
読み返した感想はこれくらいにしておきますね。まったく記憶にない詩ばかりなので、本当に自分が書いたのかと不思議な感覚がしますが、これからも少しずつ10代の頃に書いた詩を投稿していきますのでよろしくお願いいたします。それではまた。
最後に10代の頃に書いた自作詩の記事のリンクを貼っておきますので、併せて読んで頂けると嬉しいです。
▶10代の頃に書いた詩・ポエム(8編目、9編目)を「10代の頃に書いた詩『なんてことはない』他1編」で公開しています。
▶10代の頃に書いた詩・ポエム(3編目、4編目)を「10代の頃に書いた詩『信じることさえできない僕は』他1編」で公開しています。